スポーツの時に声を出す重要性とは!?

雑記

久しぶりに「声を出せ」と言う光景をみた

一年前から、息子もスポーツをやるようになりました。

チームスポーツだとよく「声を出せ」と監督・コーチが言っている光景をご覧になったことがあると思います。

私も息子がスポーツをやり始めたので、たまに練習を見に行くと久しぶりに監督・コーチが「声を出せ」と言う光景をみました。

懐かしい光景でした。

子供達は本当に声を出す目的は知っているのかな?

私の中学時代(1990年頃)であれば「声を出す」目的って何だろうって、理由を分からずに大人から言われた通りに行っていました。何かと子供を行うスポーツは「声を出せ」です。

何のために声を出すんでしょう。調べるツールも無く、解決方法が分からなかった時代でスポーツを終えてしまった大人は、そのまま「声を出す」理由も分からず、過ごしていると思います。

小さい頃にスポーツを経験した親は、何のために「声を出す」のか目的を伝えずに、体験したままに「みんなで声を出せ」と言っているかもしれません。

私も小学校、中学校、高校と野球やバレーボールのスポーツを行っていましたが、その都度、監督・コーチから「声を出せ」と叱られたものです。

高校になるととあるコーチから「声を出せ」ば自分の能力がアップすると言われて、そうなんだと思いつつ、それ以上、教えてくれる大人はいなかったわけです。

また、1996年から1998年の高校スポーツを行っている方であれば、教えてくれる大人はほとんどいなかったかもしれません。

おそらく、今の小中学校、高校のスポーツをやっている子も疑問に思いながら、スポーツに取り組んでいる子もいるでしょう。

声出しは今も昔も変わらない

小学校・中学校の学生の頃、私も「声出すのめんどくさい」と思いました。特にチームスポーツだと、挨拶から始まり、ランニング・準備運動、アップ、練習、クールダウンなど至るところまで声を出して運動をしています。

当時は、練習が辛い時、チームメイトが練習で頑張っている時など、声をかけて自分を励ましたり、仲間を励ましたりしたものです。

特に高校一年の時に、ひとりひとり体育官の壇上にあがり「お父さん、お母さんありがとう」って言わされたこともありました。心の中では・・・と思いましたけどね。(^_^)

私も今回のブログを書くまで詳しくわかりませんでした。そんなものです。

強いチームはよく声を出している

強いチームは、よく声を出しています。長年の風習により、声を出す習慣が当たり前になっており、その声がチームの一体感を生んでいるのがわかります。その声に圧倒され試合をする前からメンタルで負けてしまいます。勝つチームって、このようなチームが多いですよね。

試合が始まると同時に、エンジンを組んで「絶対負けるな!、絶対勝つぞ!」とチームメート同士で声かけあいます。

強いチームは、試合だから声を出しているわけではなく練習からして声を出しており、失敗した子がいたとしても「がんばろう、次だ!、次だ!」と仲間を励ましながら練習に取り組んでいます。

その光景を見ている親も自然と応援に力が入り、「みんなで声を出しなさい」と応援するわけです。

弱いチームは声をあまり出さない

一方、弱いチームは、アップの段階から声を出さず、終始一貫して声を出しても小さな声でスポーツを行うのが特徴です。

試合になると、相手の声を通して勝てる自信が無くなり、相手チームに圧倒されているのが声一つで分かってしまうものです。特に練習の段階から、中途半端な気持ちで行っていると勝つ意識が乏しいため、負けることが当たり前となり、余計に声が出ません。

また声出さずにスポーツを行っている姿がスマートでかっこいいと思っている風もあります。それは、テレビなど映し出す人気プロスポーツがあまり声を出していないからです。実際は出していますけど音声として拾ってないだけですよね。

また、レギュラーでも無ければ余計に声を出さないものです。試合にも出ていないにも関わらず、声を出す意味が分からないと思っていると思います。

それは仲間の事よりも、悔しさ故に声を出しません。声を出さない事が、本人に取っても悪循環だと、誰も教えてくれません。

そのような事を教えてくれるのも大人の役割なんでしょうけどね。

よく高校の時にコーチからは、下手くそなら声を出せと言われたので、よく声を出しました。

「声を出す」ことによって、どのようなことがプラスに働くのでしょうか。

「声を出す」メリットって沢山あったんです!

声を出すと緊張感と不安感を和らげられる

声を出さないと雑念が入り、「ミスをしたらどうしよう」、「結果をあげないと」、「失敗したくない」と頭の中はこのような考えでいっぱいになります。

このような考えは、理性や思考を制御している大脳の前頭前野の妨害により引き起こされるため、声を出す事によって、余計な雑念を取り払い、緊張感・不安感を和らげ自分の理想のプレーに近づけることができるようになります。練習が前提ですが・・・。

声を出す事によって小脳が活性化する

小脳の活動は、動作をスムーズに行うのを助けてくれるそうです。声は、直接小脳に働きかけるため、大脳の雑念を払拭させながら、考えなくてもプレイができるようになります。

身体が覚えると言うことです。スポーツでは身体が反応することは非常に大切です。

科学的には5~6%程度筋出力のアップをもたらす!

このような筋の出力が高まる現象をシャウト効果と呼ぶそうです。

ボクサーや格闘技などのアスリートがヒットの瞬間に「シュッ!」と言った声を出しているのも身体の制御を解くために取入れた手法です。

ただ声を出す目的がはき違えると注意力散漫となり、よい結果が出なくなります。逆にシャウト効果ばかり狙うと体力の消耗にもつながってしまいます。

球技のスポーツ等は、投げる瞬間、またはキャッチする瞬間に声を出すことによって力をいれられるようになります。テニスも、やり投げの選手も目的があって声を出しています。

テニスであれば来たボールを打ち返す時、やり投げ選手は、投げる瞬間です。

スポーツ・オノマトペがパフォーマンス向上につながる!

やり投げ選手は投げる瞬間に「アーー!!」と、卓球選手は、点が決まると「サーー!」、バレーボ―ルやテニスであれば打つ瞬間に「うぅぅ」、バレーボールで難しいボールを取ったタイミングで「上がった!」など声をあげたりします。

このような行為をスポーツ・オノマトペと言います。オノマトペは、「擬態語・擬音後」という意味です。

このオノマトペがスポーツのパフォーマンスの結果や能力向上に繋がると言われています。

自分と仲間のやる気を声を通して高めることができる

チームメイトが声をかけあい、大きな声で励ますことにより、苦しい場面が出てきても、もう一踏ん張りできたりもします。その結果、劣勢をひっくり返すムード作りができます。

これがチームの一体感です。声を出すことはチームの一体感をつくりだします。サッカーのサポーターは、選手を勇気づけてくれる12番目の選手です。

声によってチームプレイの意思疎通ができる

展開が早いスポーツであれば、どうしても自分が見えない死角がでてきます。そんな時こそ、仲間からの声により早く気づくことができ、適切な行動をとることが可能になります。

声をだすことによって怪我防止にも繋がります

お互い声を出さなければ、相手の距離感がつかめず衝突して怪我をすることもあります。プロ野球選手でさえ、たまに見る光景の一つです。一方が声を出し、片方が声出さない。または両方が声を出さないことによる衝突事故、スポーツ経験者ならあるのではないでしょうか。

バレーボールであれば、相手がアタックするタイミングでジャンプして手を伸ばし、相手の攻撃を防御して得点に繋げる行為をブロックといいます。

ブロックで相手の攻撃を防ぐためには、隙間を作らずメンバー同士でピタッとくっつき、同じタイミングでジャンプし、同じタイミングで手を出してアタックを止めます。

タイミングがバラバラであれば、スカスカのブロックになり簡単に点を決められてしまいます。

バラバラに跳ぶことによって、人の足を踏んで捻挫したりと怪我のもとになったりもするわけです。

言われて声を出すより、自発的な声が有効的!

新潟リハビリテーション大学医療学部では、「声を出すことによって運動能力の大きさは変化するのか」の研究をし、報告をされています。

「発声は、力の発揮を主体として遂行される身体活動やスポーツを有利に遂行するための手段の一つである」と記載されています。

特に言われて声を出すより、自ら声を出していくことが有効と示されています。

また、「力が出しやすい、タイミングが合わせやすい、気持ちが高まる」などもあるそうです。

この新潟リハビリテーション大学医療学部では実験結果で分かったことは、

小学生 35 名の協力のもと、「声を出すことによって運動能力の大きさは変化するか」についての実験を行い、実験内容の握力、投てき、垂直跳びを行いました。発達期の児童であっても、声を出した方が、出さないときよりも記録が伸びることがわかりました。

と言うことは、スポーツは声を出した方が良いと言うことですね!ただ、目的が無い声だしは体力消耗が激しいので止めた方がいいと言うことです。

ようやく声を出した方がいい事がわかりました!

〈参考元〉
・声を出すことはスポーツで有効であるか?
・スポーツで声を出す意味/Be the G.O.A.T!
・声とスポーツの関係性
・声を出すことによって運動能力の大きさは変化するのか

 

 

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