女性を優しくサポート!クラリセージ

香り

「ゆるめる」と言う働きが、この香りの一番得意とするところです。かたくなな心を緩め、硬くなった筋肉もほぐしてくれて気持ちを前向きにしてくれます。

ムスク系の香りをベースに、わずかにスパイス調の干し草のような香りが特徴的です。

必要であれば心地よく感じ、必要なければとにかく鬱陶しく感じるという、今の自分を知るためのツールとなる精油とも言われています。

学名のsclarea(スクラレア)は「明るい」と言う意味があります。その由来は、クラリセージの種子から得た粘液で目を洗うと、視界があかるくなったことからきているらしいです。実際は精油を目にさすことはできません。

心への作用

●ショック、緊張、悲しみ、孤独感、不安感、うつなどさまざまなストレスに対応します。

●この香りには、酢酸リナリルやリナロールが豊富にふくまれているため、感情の起伏をおだやかにしてくれます。

●また、幅広い年代の女性を強くやさしくサポートしてくれるスクラレオールの成分がホルモンバランスが不安定になることで起きる、月経のトラブルや更年期症状の緩和に役立ちます。

●香りを嗅ぐだけでも目の前が開かれた気分が味わえます。

●リラックスしたいのにゆるませ方を忘れてしまったときにバランスのとれた心身へと導いてくれます。

身体と肌への作用

●過少月経・無月経・PMSや更年期症状の緩和、リナロールの成分が痛みと気持ちを静めてくれる働きがあります。

●筋肉弛緩作用により緊張からくる肩こりや全身のこりをほぐしてくれます。

●皮脂バランスを正常に導く。ストレスなどによるホルモンバランスの崩れは頭皮にも影響を与えてくれます。頭皮の皮脂分泌が盛んで、フケが気になるときにも有効的です。

●自律神経の乱れを調節し、女性特有の症状を緩和してくれます。

植物情報

●植物名:クラリセージ
●学名:Salvia sclarea
●科名:シソ科
●抽出部位:花、葉
●抽出方法:水蒸気蒸留法
●原産地:フランス、ウクライナ、ロシア、アメリカ
●ノート:ミドルノート
●主な成分:リナロール、酢酸リナリル(70%前後)、スクレオール

 

<参考文献>
・はじめる、楽しむアロマテラピー/監修 石原裕子
・幸せを呼ぶ込むアロマテラピー事典/著 色映みほ
・おもしろくて役に立つ あたらしいアロマテラピー事典/著 木田順子
・知る 使う アロマ 生活・健康・仕事に活かすアロマの香り/監修 佐々木薫
・アロマテラピー検定 公式テキスト/発行 公益社団法人 日本アロマ環境協会
・マンガでわかる香りとフェロモンの疑問50/著 外崎肇・越中矢住子
・調香師の手帖/著 中村祥二
・香りの手帖/著 香老舗 松榮堂広報室
・〈香り〉はなぜ脳に効くのか アロマセラピーと先端医療/著 塩田清二
・「香り」の化学 匂いの正体からその効能まで/著 平山令明
・味と香りの話し/著 栗原賢三